>この曲は、1789年リヒノフスキー公爵に同行してベルリンにプロイセン国王を訪問した折に書かれました。
彼の数ある変奏曲の中でも「キラキラ星」と並んで最も親しまれている作品です。

当地で著名なチェリスト、J・Pデュポールを知り、彼のチェロ・ソナタ第6番のメヌエットを主題として作られました。
晩年の作らしい簡潔な書法で書かれ、どの変奏もモーツァルトらしさで溢れています。
ニ長調が持つ喜びと華やかさ、ニ短調の悲しみなど、現代のピアノを使って更に魅力を増す音楽が今でも愛奏される理由の一つでしょう。

様々なタッチを使って音を味わい、奏法を工夫してパッセージの表現を考えていきます。